ありがとう小池美由さようなら小池美由
小池美由って何者?!
皆さんは小池美由というアイドル?をご存知だろうか?
誰も名前を知らない小さな芸能事務所カザミアエンターテイメントに所属している低身長アイドルだ
デビュー当時はそれほど露出があるわけでは無かったのだが、事務所がワタナベエンターテインメントと業務提携したからだろうか?
最近ではニコ生やテレビに徐々に出てきている
僕が小池美由を知ったのは友人から面白いやつがいると紹介されて見たyoutubeだった
衝撃を受けた
一見するとさとう珠緒二世と呼べるほどのぶりっ子キャラと当時売り出し中だったローラのため口キャラを混ぜた様な三流キャラ
その三流っぷりが見れば見る程視聴者の嫌悪感を掻き立てる、そこがまた癖になるキャラで押していこうとしているように見えた
全然面白くねぇじゃん
そう思いながらぼんやり動画を眺めていたのだが、いつの間にか次から次へと動画を見ていた
ゴッドタン「仲直りフレンドパーク」「ギリ笑える不幸座談会」「小池美由にトモダチを作ってあげよう」全て見た
繰り返し動画を見るうちに気付いてきた
挨拶の仕方がヤバかったのだ
普通挨拶というのは相手との共同作業だ
自分が挨拶し、それに応えて相手も挨拶をする
共同作業を一緒にすることで知らない人との距離が縮まるし、自分の行動に相手が確実に反応してくれるからこそ、挨拶は知らない人とする最初のアクションとなる
これほど安心できるアクションも無いと思うのだが、小池美由の挨拶は一味違う
「こんにちは!」と自分で言った後に観客の分の「こんにちは!」を待つまでもなく自分で言ってしまう
「こんにちは!(相手にマイクを向けて)こんにちは!小池美由です!」なのだ
1つ目の「こんにちは!」は自分から、2つ目の「こんにちは!」は相手からの挨拶だ
相手からの挨拶を自分でしたかと思えば自分の名前を名乗る
こんなハチャメチャな挨拶は見たことが無い
で、なんでこんなあいさつをしているんだろう?と思って動画を見ているとその答えを話しているものがあった
「ファンの人が全くいない時、挨拶を返してくれないのが寂しかったから」
そんな感じだった
こんなに切ない話があるだろうか
相手から確実に帰ってくるはずの挨拶が返ってこないから自分でする
この寂しさと、寂しさを認めてそれでも前に進む強さ
そこが小池美由の魅力だ
最近では世間にすっかり認知されたのだろう
相手がするはずの分の挨拶はしなくなった
代わりに観客からの拍手が彼女を迎える
あの時のステージで一人寂しく戦っていた小池はもうそこにはいない
ありがとう小池美由、さようならあの日の小池美由
普段アイドルなんて全く見ない僕が「アイドルって良いな」と初めて思った瞬間だった
おしまい